四国
安徳水
名水百選の1つに高知県高岡郡越知町(たかおかぐんおちちょう)の安徳水(あんとくすい)があります。
高岡郡は人口が約6万8千人で、面積が約1528平方kmで、越知町は高知県の中央部に位置します。安徳水は横倉山の頂上付近の標高が約650mの辺りで、湧き出しています。
横倉山は高知県立自然公園で標高が793mで、屋島の合戦で敗走した平家が落ちのびた所でもあることで知られています。
山の中は原生林もあり、「コオロギラン」や「ヨコグラツクバネ」、「ヨコクラノキ」、「ツチアケビ」、「アオテンナンショウ」、「カワラボウフウ」など植物の種類も豊富で、山腹付近にある織田公園では春は桜が咲き、秋にはコスモスと、季節によってその時々の花々が楽しめるそうです。
湧水の硬度は約33で水温は約14℃で、湧水量は1日あたり約100立方mだそうです。この安徳水は、登山を楽しむ人たちにも飲料水として重宝されていて、地元の平家会などの方々によって保全のための活動も行なわれているそうです。
四万十川
名水百選の1つに高知県県西部の四万十川(しまんとがわ)があります。
「四万十川」は日本で最も清く澄んだ河川として有名で、一級河川で高知県の西部を流れています。
四万十川は、全長が約196kmで流域面積が約2270平方kmで流域面積は吉野川に次いで広い川としてその名をしられています。高知県では最も長い川で大規模なダムが建設されていないことから「日本最後の清流」などと呼ばれています。
四万十川は、標高が約0~1000m程度の高低差で流れており、水の硬度は約17~26であり、水温は約24℃です。源流付近から河口までの間に変化に富む自然や、その雄大な川の流れは、人々の目を楽しませてくれます。
この川の、ブナやササなどの植生や、天然うなぎ、多くの魚類や昆虫類など、自然環境の豊かさは類い稀なものがあるようです。また、こいのぼりの川渡し、カヌーなど多くの人々利用され、喜ばれています。
地域の住民の方々によって四万十川の清掃や間伐作業などが行なわれ、地元の高校生などにより、定期的に水質調査などが行なわれているでしょう。
観音水
名水百選の1つに、愛媛県西予市宇和町明間(せいよしうわちょうあかんま)の観音水(かんのんすい)があります。
西予市は人口が約4万3千人で面積が約515平方kmで愛媛県の南西部に位置する市で、「観音水」は、歯長山地の山の中腹の鍾乳洞から湧き出る湧水で、肱川に流入しています。
湧水の硬度は約64で水温は約13℃で湧水量は、1日あたり約10000立方メートルだそうです。この湧水は生活用水や農業用水に使われたり、その他にも、アマゴの養殖などにも使われているようです。
また、西予市の名勝に指定されており自然に恵まれた静かな所で、夏場にはそうめん流しも行われ、多くの人で賑わいます。観音水の水量や水質は、名水百選に選出された頃とあまり変わっておらず、良いな状態を維持していて、水質はPH値が8.0の弱アルカリ性です。観音水は、宇和町指定の名勝で地元の方々により保全活動が積極的に行なわれているでしょう。
杖の淵
名水百選の1つに愛媛県松山市南高井町(まつやましみなみたかいまち)の杖の淵(じょうのふち)があります。
松山市は人口が約51万5千人で面積が約429平方kmで愛媛県の中部にあります。杖の淵は、標高が1982mの石鎚山を源とする重信川の伏流水が水源とされています。
杖の淵は標高が約40mの付近にあり、湧水の硬度は約73で水温は約17℃です。
水量や水質は名水百選に選出された頃とはとんど変わらないで良い状況を保っているようです。この水を汲みに来る人は多く、休日には車の列ができることもあるそうです。
「杖の淵」の名称は、弘法大師が手に持っていた杖を地面に突き立てた部分から水が湧き出したという言い伝えによって名づけられているそうで、近くに弘法大師の銅像もあります。
杖の淵周辺では「テイレギ」や「スナヤツメ」が見ることができ、杖の淵公園では、夏場に水遊びをする子供の声で賑わいます。地元の住民により杖の淵周辺の清掃活動が定期的に行なわれているでしょう。また、松山市の天然記念物である「テイレギ」の保存や繁植を行なっているそうですね。
うちぬき
名水百選の1つに愛媛県西条市(さいじょうし)のうちぬきがあります。
西条市は人口が約11万2千人で、面積が約509平方kmで石鎚山の麓にある市です。「水の都」と呼ばれている西条市は、石鎚山脈を源とする地下水に恵まれていて、自噴水地帯が広がっています。
うちぬきは「自噴水」で標高の低い平野部においては井戸を深く掘ると地下の水位の方が地表面よりも高くなることがあり、この時には地下水が自然に湧き出てくるといいます。このように自噴する井戸のことを「自噴井」と呼びます。
標高が約1~10mの場所にうちぬきはあり、うちぬきの水の硬度は約20で水温は約13℃で湧水量は1日あたり約90000立方メートルだそうです。
うちぬきの水は1年を通じて温度差が少なく水量も豊富で、ミネラル成分のバランスもよく、飲用水や生活用水や農業用水に使われていて、水を汲む人の姿もよく見られるそうです。地下水位などを監視することにより地下水量の維持を行なっているようです。