九州
清水の湧水
名水百選の1つに鹿児島県川辺郡川辺町清水(かわなべぐんかわなべちょうきよみず)の清水の湧水(きよみずのゆうすい)があります。
南九州市は人口が約4万1千人で面積が約358平方kmで鹿児島県の薩摩半島の南部に位置します。「清水の湧水」は標高が約170mの付近にあり、周りを約300m~500mの山々に囲まれている盆地で、鹿児島に特有な「シラス台地」の急傾斜な崖下から豊富に湧き出している湧水です。
「シラス」とは鹿児島県や九州南部一帯に分布している白い色の火山より噴出された細かな軽石や、火山灰などが積み重なりできた地層をいいます。
このシラスの地質で浸透した水が底部の不透水性の地層の部分に溜まり、徐々に湧き出しているのでしょう。
湧水の硬度は約37で水温は約22℃で湧水量は1日に約6000トンだそうです。古くから地域の農業用水や生活用水に使われているのでしょう。湧水の周辺は遊歩道が整えられていて、水源は、町によって保全や管理がされているそうですね。
霧島山麓丸池湧水
名水百選の1つに鹿児島県姶良郡湧水町木場(あいらぐんゆうすいちょうこば)の霧島山麓丸池湧水(きりしまさんろくまるいけゆうすい)があります。
「姶良郡」は人口が約8万6千人で面積が平方376kmで湧水町は、人口が約1万2千人で、面積が約144平方kmで鹿児島県の北部の内陸地域に位置し、「霧島連峰」と「九州山地」で囲まれている盆地です。
「霧島山麓丸池湧水」は霧島の山麓にある湧水群の一つで、標高が約200mの付近にあり、湧水の硬度は約30でpH値は約7.3で水温は約16~17℃で湧水量は1日あたり約5万9000トンだそうです。
主に上水道や農業用の灌漑用水や生活用水に使われているようです。霧島山の北麓は質の良い湧泉が多くあり、その中でも「霧島山麓丸池湧水は湧水量が多く、環境の保全について地元の組織があるそうです。霧島山麓丸池湧水の周辺は桜の木で囲まれていて、地元の方々によってボランティア清掃なども行なわれているそうです。
屋久島宮之浦岳流水
名水百選の1つに鹿児島県熊毛郡屋久島町(くまげぐんやくしまちょう)の屋久島宮之浦岳流水(やくしまみやのうらだけりゅうすい)があります。
熊毛郡は人口が約2万9千人で、面積が約789平方kmで鹿児島県の南部にある離島地域で種子島と屋久島からなる郡です。屋久島町は、鹿児島県の大隅諸島にある屋久島と口永良部島の全域に位置します。
屋久島は「霧島・屋久国立公園」の中にあります。標高が1936mの「宮之浦岳」や標高が1886mの「永田岳」や標高が1831mの「黒味岳」や標高が1497mの「大忠岳」や標高が1488mの「七五岳」など1000mを超える山々が連なって、訪れる人はその雄大さに感動せずにはいられないそうです。
原生林の宝庫で、降水量が多く、河川も多くあり、水質は人為的影響を受けておらず清らかに澄んでいます。
「屋久島宮之浦岳流水」の水温は約14~25℃で簡易水道の水源に使われているそうです。
また、ミネラルウォーターも販売されているようですね。屋久島は「世界遺産」にもなっており、島全体のこの自然豊かな環境が、清澄な水環境を作り上げているのでしょうね。
綾川湧水群
名水百選の1つに宮崎県東諸県郡綾町(ひがしもろかたぐんあやちょう)の綾川湧水群(あやがわゆうすいぐん)があります。
東諸県郡は人口が約2万9千人で面積が約226平方kmであり綾町は人口が約7千5百人で、面積が約95平方kmの宮崎県の中央部より、やや南西の方向に位置します。
「綾川湧水群」は九州中央山地国定公園の照葉樹林地帯による湧水で、「綾北川」や「綾南川」と、合流し、「本庄川~大淀川」を経て海に流出しているようです。
湧水は水道水や紬の染織に使われているそうですが、紬の染織には綺麗な水が不可欠でしょう。湧水の硬度は約13で水温は約11~14℃だそうです。
この名水は、ある特定の場所に湧き出している湧水ではなく、照葉樹林地帯の森を源にして流出してくる水のようです。
この清らかな湧水や環境を保全するため、綾町水を守る会の方々が中心になって、町民が総出で綾北川や綾南川をはじめとして地元地区の水路も含めて、清掃する活動が行なわれているそうです。
出の山湧水
名水百選の1つに、宮崎県小林市南西方(こばやししみなみにしかた)の出の山湧水(いでのやまゆうすい)があります。
小林市は人口が約4万で面積が約474平方kmで宮崎県の南西部にあり、鹿児島県と熊本県に隣接する市です。霧島山の麓にあり温泉が多く、名水も多く湧き出ている市でもあります。
「出の山湧水」は標高が280m付近にある霧島山麓の代表的な湧水郡で水質が良く、豊かな湧水量があることで知られています。
湧水の硬度は約73で、水温は約17℃、湧水量は1日あたり約8万立方メートルで、主に農業用水や上水道の水に使われているようです。
「出の山湧水」の周辺では多くの生き物が住んでおり、環境省の「ふるさといきものの里」に選出されているそうですね。自然環境が良くゲンジボタルの生息地で有名で多くの人に知られています。
河川工事の際には、「ホタルブロック工法」という河川改修工法を採用することにより、自然環境の保全を行なっているそうです。出の山湧水は地元の方々による清掃活動やため池の浄化活動などが行なわれているとても環境に優しい町のようですね。